【悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ3~/ジョシュ・ラニヨン】お前ら! 自覚したんじゃなかったのかよ!!!

アドリアン・イングリッシュの第三巻!!! 

私が読み始めた時にはすでに第五巻+番外編で終わっていたので気にならなかったんですが、第三巻の冒頭を見ると「あ。あれ、これってもしかして第二巻で終わってた……?」って雰囲気でした。

ファンの要望が合ったから第三巻が出たんだろうか。

というわけでいそいそと読み終わった感想ですが、一言でいうと「ジェイクぅ!!!!!」でした。

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結婚をテーマにしたBL本は多いと思うけど、実際に結婚する話ははじめて読んだなぁ……。

ジェイクが結婚するってマジか。

BL本で攻めが結婚(女性と)する話って読んだことなかったなぁ。

結婚する受けの話はしってるけど、それも攻めとの関係が破たんした後でお付き合いして結婚という展開だったので、今回のジェイクのようなアドリアンと付き合っている時から交際していて子どもが出来たから別れようってパターンははじめてでした。

斬新。というか、衝撃的。

「え? ええ、結婚?! ちょっと待て、これ、BL本だよな?!」と思わず確認してしまいたくなるぐらいの衝撃だったんですけど、二巻でジェイクの価値観(同性を好きになるのはおかしい)というのが身に染みて分かっているので、ジェイクがアドリアンを捨てて普通の結婚を選ぼうとした理由が理解できるから、腹立たしいけど仕方ないのか……。

アドリアンも分かっていたみたいな態度なので、これもふたりの結末のひとつなんでしょうね(実際はまだあと2冊ほどシリーズが残ってますけど)

でもこれBL小説、ってなってました。

ちょっと待て第二巻であれだけアドリアンの事大事に想ってたよねジェイク、アドリアンもジェイクの事大事だったよね?! と思うんですけど、「女性を愛して子どもが出来て普通の家庭を作るのが幸せだと思っているゲイの男性が、その価値観を投げ捨ててゲイの男性と添い遂げるのは難しい」って話なんですね……。

今回の話のテーマは「結婚」

ジェイクの家庭がかなり複雑(ゲイであるということに対して)なのに対してアドリアンのほうの家庭はかなり寛容です。

今回はジェイクの結婚にアドリアンの母親であるリサの結婚と、「結婚」「人生の節目」がテーマなのかな。

しかもアドリアンの義父がこれまたゲイに寛容な人だから、自然とジェイクが置かれている家庭環境との対比になっているのがなんとも……。

でも今回はジェイクが「結婚」するのでアドリアンとジェイクの心がどんどん離れていくすれ違いが半端ない展開なわけですが、読者はアドリアン視点で物事を見てるのでジェイクの「普通になりたい」って苦悩も分かるけど、「お前。アドリアンって言う大事な存在がいるのに結婚か? 病院に来るなってか?(ストーリー上で喧嘩します)」ってなりますね……。

その点、今回から登場するガイ・スノーデンはゲイであることを隠さず、物腰も柔らかいのでジェイクと対照的に書かれているから、ジェイクの株が大暴落するのと同時にガイがいい奴に見えてきて「アドリアン。もうガイでいいんじゃないかな……、ジェイクと一緒にいても幸せになれないよ……」ってなってきます。

今回の展開アドリアンに厳しいなって思ってたけど、こうしてみるとジェイクにもなかなか手厳しい。

ジェイクはジェイクでアドリアンに心配するな系の電話かけたりしてくれるのに。アドリアンが電話入れたらほぼ100%駆けつけてくれるのに! どうしてお前のことが心配だとか言ってあげられないんだよ!!! 終盤で色々やらかしてる部分もあるから、この作者さんのカップルってすれ違いっぷりがとんでもないことが多々あるけど、ジェイクとアドリアンもそんな星の元に生まれてきたみたいです。

これ、小説だから「ジェイクも最後にはアドリアンのところに戻ってくるんだよ」って冷静で読めるけど、現実にジェイクみたいなやつがいたらお付き合いしたくないなとかなり真剣に思います(大事にされてるのは分かってても最終的に別の異性のところにいく攻めってどうなんだろうか……)

満を持して登場! ガイ・スノーデン!!

で。ジェイクとアドリアンが別れるわけで、話のストーリー的にあらたなアドリアンのお相手として登場するガイ・スノーデン(大学の教授ですよ)なんですが、登場人物紹介とか挿絵とか見てて思ったことが一つ。

あ。この人、私好みかもしれない。

なんていうか雰囲気がね……、私の好みのキャラにぴったりなんだわ……。

最初にガイが登場したシーンで何故か遊戯王の話をしてて(今回の話の軸になる事件が悪魔崇拝関係なので遊戯王がプッシュされてるんですが)、そのことにも「おおー。海外翻訳で遊戯王の話を見ることになるとは思わなかったぜ!」って気分だったんですが、ガイ、かなり好みです。

三巻目でジェイクとアドリアンが別れてきっと残りの二巻でよりを戻すことになるんだろうけど、ジェイクみたいに同性愛というものに抵抗がないってだけでアドリアンが幸せになれる要素は兼ね備えていると思う。

でもジェイクとアドリアンの運命の恋には勝てないんだろうな……。

一冊目が「馴れ初め編」。

二冊目が「自覚編」。

となると三冊目はなんだろう? って考えてみたんですけど……、壮大な「仲違い編」ってところでしょうか。でもこれ、三冊目でシリーズが終わってたら本当にどうなっていたことか。

というか改めてみると表紙からしてふたりが「仲違い」してるデザインなので、「ああああ……」ってなってました。

個人的にはガイとアドリアンがくっついても問題よな? って思ってるんでいいんですけど、四冊目で決定的にこじれたアドリアンとジェイクの関係がどうなるのか。楽しみにしています。

アドリアン・イングリッシュの感想記事はこちら!

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