どうも。
ミステリーというと現代科学では「DNA鑑定」や「スマホ」や色々なものが出てきて、それらを駆使してどんなトリックを作り出すのかが見所ですよね。
じゃあ、DNA鑑定もスマホもない時代のミステリーにおけるトリックの魅力って最高じゃないか??
そんな事を思いまして、「時代ものミステリー小説」を紹介します。
個人的に時代ものミステリーの醍醐味は、「いかに自分の思考をその作品の時代背景に調整できるか?」だと思っています。(DNA鑑定が存在しない時代だと頭の中で理解していても、いざDNA鑑定抜きのトリックを読むと度肝を抜かれるので)
それでは、お楽しみください。
刀と傘/伊吹亜門
舞台は幕末から明治にかけて。当然現代社会における科学捜査がない時代におけるミステリーの短編集。
短編集なので読みやすいし、専門的な知識(DNA鑑定や難しい科学捜査)がいらないので、さくさく読めるお手軽ミステリー。
探偵役の江藤君と助手の鹿野君の掛け合いが好きです。

【ネタバレ有】刀と傘/伊吹亜門【初読感想】
以前に読んだ“焔と雪”と同じ作者さんだったので、手に取ってみた一冊。焔と雪が変化球的なミステリー小説だったので(探偵が探偵としての役割を果たしていない系のミステリー小説)、こっちの本はどんな感じなのかな? と思って読んでいたんですが、結構面白かったです。これは……(続きを読む!)
雨と短銃/伊吹亜門
舞台は幕末。幕末なのでそりゃあDNA鑑定もなければ写真もない、現場写真もない、そんな中で行われる殺人事件とトリックをどう暴いていくか?
「刀と傘」は短編集になっていますが、こっちは長編になっています。
状況証拠や現場を見た証人の発言で事件の真相に迫っていく、幕末だからこそできるミステリーです。

【ネタバレ有】雨と短銃/伊吹亜門【初読感想】
以前に読んだ「刀と傘」が面白かったので、同じシリーズを読んでみたいと思って手に取った一冊。というか、前作の前日譚。ネタバレを避けたくてあんまりあらすじを見てなかったので、読んで前回と同じ鹿野師光が出てきたときは、「え。同じ主人公?!」とびっくりしました。んー。……(続きを読む!)
絞首商会/夕木春央
舞台は大正。大正時代なので現代における科捜研のようなものが存在しない(存在するけど現代のようにはいかない)時代で行われるトリックが見事!
詳しく書くとネタバレになるので、「あー! このトリックは現代では無理だよなぁー!」を堪能したい方は是非!!

【ネタバレ有】絞首商会/夕木春央【初読感想】
表紙が格好いいのと、いつもの「大正時代が舞台かぁー!」な大正欲が目覚めたので、手に取ってみた一冊。でも読み進めて行くとそこまで大正時代っぽくはなくて、一昔前の古き良き時代風景っぽい雰囲気漂うテイストでした。(でもまあ、大正時代を謳いつつ現代の雰囲気しか感じない……(続きを読む!)
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