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読書感想小説

【ネタバレ有】俺が恋した千年少女/斎藤詠一【初読感想】

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んー、もしかすると相性がとてつもなく悪い本だったのかもしれない。

とにかく読みづらい。
何が読みづらいかというと、場面転換が多いわりにシーンが変わると誰の視点になっているのかがすぐに分からなくて混乱する。読み進めていって「あ。このシーンはこのキャラの視点なのね」と分かるんだけど、そこまでは誰視点なのか分からない。(しかも場面によっては主要キャラが勢揃いしている場合もあるので、ますます誰の視点なのか分かりづらい)

そして地の文での説明が多い。
色々と入り組んだ設定の本だから説明が必要なのは分かるんだけど、地の文での説明が多いので「これ、読者に語りかけてる……?」と思う事がしばしばある。

なので色々と相性が悪い。

その中でも特に思ったのが、敵の薄さよ……。

言いたい。敵、それでいいのか。
悲願だったんでしょ。それでいいのか。
話を読んでいくと結構敵側も計画に時間をかけてるし、悲願っぽいし、色々と最終的に問題が発生しているにしても、終盤でコロッと計画を取り下げるのは、「おいおい。今までの行動はなんだったん? そんなにあっさりと計画を反故に出来る程度の覚悟だったん? え、ちょっと待てや」って置いてけぼり感が半端ない。

そしてラストは良い感じの雰囲気で終わるんだけど、ラストに辿り着くまでに溜まった「え。それでいいの」が重すぎて、苦みのある読了感になってる。

思うんだけど、私がこの本に感じるのって「なんか、私、置いて行かれてない……?」だったのかも。

場面転換で誰の視点なのか分かりづらくなるし。
地の文での説明が多いので事情は分かるんだけど、この地の文って誰目線? ってなるし。
そして最後はそんなに葛藤もなく目的を変えちゃう敵の態度に肩透かしを食らって、なんというか最後まで面白いと思えない本。

久し振りにとんでもなく相性の悪い本を引き当てた気分。
まあ、読書しているとこういうこともありますよね……。

というわけで、「俺が恋した千年少女/斎藤詠一」の感想でした。
では、また。

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