当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています
読書感想小説ピックアップ

【ネタバレ有】赤い月、廃駅の上に/有栖川有栖【感想】

この記事は約6分で読めます。

どうも。
というわけで、赤い月、廃駅の上に(有栖川有栖)の感想です。

「駅(電車)」にちなんだ短編集。
計10作品がなにかしら「駅」に関係する物語になっていて、特にそれぞれの話が関わりを持っているわけでもなく、さくっと読める。

短編集をあまり読まない(ましてや感想文を書くことなんてない)私はこの本を読みながら、「短編集ってどんな風に感想を書けばいいんだろう……?」となってたんですが、読み終わってみると「駅って存在をひとつテーマにしても、こんなにも話があるんだなぁー」と感動中。

始まりとしての駅。
終わりとしての駅。
見知らぬ場所へ運んでくれる駅。
余所から自分のいる場所へ運んでくれる駅。
途中下車……、などなど。

駅だけでもこんなに色んなテーマで話ができあがるのが凄い。
そしてこの本に関しては「掲載されている話は全部「駅(電車)」にまつわるもの」なので、話のどこかしらに駅か電車が出てくるんだけど、それが思わぬトリックみたいになってるのも好き。

特に好きなのが、p112ページから始まる“海原にて”なんですが。

この話、駅や電車がテーマな短編小説にしては舞台が海だし、船が出てくるし、海にまつわる怪談を話し始めるので「あれ。駅や電車の話は出てこない……?」と不思議になっていたら、最後の最後で思わぬ展開が待ってるという奴なんですよね……。

というわけで、ごちそう様でした。
では、また。

このページで紹介した本

コメント

タイトルとURLをコピーしました