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読書感想小説

【ネタバレ有】深淵のテレパス/上條一輝【初読感想】

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twitterで結構話題になっていたので、気になって読了。
……、ん。まあ、あれだ。

他の人が褒めていても自分に合わない時は合わない……という典型。

なんだろ。何が駄目だったのかな。
終盤の怒濤の伏線回収は面白かった。
正直カレンさんに扉を開けてもらうまでの展開はなんとなく想像がついたけど、でも「あ。そういう展開なんだ?!」ってワクワクできたので面白かった。

序盤と中盤にある、電気が消えるシーンも映像だったらすごく映えるだろうな、と思う。
文章でも淡々と書かれているからイメージしやすくて、電気が消えていって何かが迫ってくる「恐怖」がひしひし伝わってくるのが良かった。

でも後は、あんまり印象にない。
印象にないというか、心に残らないというか。
ホラー小説という触れ込みで読んだんだけど、ホラー小説という割に怖くもなく、特に恐怖を感じないままに終盤まで読み進めてしまったので、この肩透かし感はなんだろう?
もっと怖がらせにすると身構えていたら、「え? これで終わり??」って感じ。
話的には今回の呪いで5人も人が死んでるわけだし、「訳が分からないまま5人も死んでるの?!」ってびびってもいいはずなんだけど、何故かあまり恐怖感が沸かなかった。
自分なりに理由を考えてみると、作中で呪い殺された5人はすでに死んでいる人達で感情移入しにくい、唯一呪われて生きているカレンさんも“呪われている最中”なので、呪いの結果の死がいまいち私の心に刺さらなかったのかなと思う。

作中に出てくる超能力も、「あ。うん。まあ……、そういう世界観なのね……?」って感じだし。
心に刺さるものが特にないままに終わってしまった。どうしてだろ。

これ、ホラー小説ではなくてオカルト小説として読んだら、面白かったのかな。
twitterでこの本を褒めている人のほとんどがホラー小説として褒めていたので、勝手に「そっか。この本は怖い本なんだな」と思って読んでたので、怖くなくてつまづいたのか。
なのでホラーではなく不可解な事件(事故?)を解明していくオカルト小説として読んだら、主人公サイドの推理とか展開が楽しめたのかも……??

まあ、カレンさんパートが怖さ担当で、主人公サイドが謎解き担当だったので、カレンさんパートの配分が少なくなってくると、どうしてもホラーとしての怖さは半減するよなぁー……と。

というわけで、「深淵のテレパス/上條一輝」の感想でした。
読み終わってから、オカルト小説として読めばよかったかもと反省してるんですが、また読み直すかと言われるとそこまでじゃないので、ひとまずはこれで終了かな。

それでは、次の一冊でまた!

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