当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています
読書感想小説

【ネタバレ有】キネマ探偵カレイドミステリー 会縁奇縁のリエナクトメント/斜線堂有紀【初読感想】

この記事は約11分で読めます。

図書館でなにげなく手にとってみて読んだら最新刊だったシリーズ第二弾!
図書館ってなにげに「おー、この本面白そう」って思って借りたら、「え。これ、最新刊?! シリーズもの?!」ってことがあるんで、びっくりですねぇ……。

というか今回の本に関してはとにかく表紙がよくて、「おおー。表紙いいな。かっこういいな」と思って表紙に惹かれて借りたので、最新刊だと気づかなかったわけですよ……。

そして読み始めても、そこまでシリーズの最新刊という気配がしなかった。

これは悪い意味じゃないです。
本の構成が短編集なので、それぞれ独立していて過去の本を読んでなくても十分に楽しめたんですよ。なので助かった、最後まで楽しく読めました。
そしてこの一冊で十分に探偵と助手の関係性が掴めたし、ふたりのリズミカルで小気味いい会話が心地よかったし、なによりふたりとも互いのことをちゃんと「特別な存在」だと思っているのに、その「特別な存在」が期間限定のものだと思っていて、どうにか繋ぎ止めようと空回りしているのもしっかり楽しめました。

シリーズ物であり、最新刊であり、だけどこの一冊でも楽しめる……、最高では?

最後の話の一つ前でふたりが離れて、そして最後の話でふたりがまた再会して、そして以前よりも多少わかり合えるようになって(以前まではどこかすれ違ってて、そのすれ違う部分も読んでいて楽しかったけど。言うなら、雨降って地固まるの雨が降っていたような印象)、このままふたりの未来が続いていくんだろうなぁーというラストがいい。

物語には終わりがあるけど、この話の探偵と助手には終わりがない。
すくなくとも読んでいる私の目には「終わり」は見えない、この絶妙なバランスがこの話のどこか噛み合っていない雰囲気(褒め言葉)に合っていると思う。

というわけで、「キネマ探偵カレイドミステリー 会縁奇縁のリエナクトメント/斜線堂有紀」の感想でした。
偶然にしても最新刊から読み始めてしまったので、これは図書館なり書店なりにいってシリーズを追いかけたいな……。助手が好きな探偵も、探偵が好きな助手も、そして好きだからこそ相手の特別になりたくて空回りする青春感も美味しいんですよねぇー。

それでは、次の一冊でまた!

このページで紹介した本

コメント

タイトルとURLをコピーしました