当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています

小説

読書感想

【ネタバレ有】白いひつじ/長野まゆみ【初読感想】

うん、長野まゆみさんの作品の中では結構読みやすい部類の作品。私、長野まゆみさんの本って「謎がそのままになってる」「分からないなりに面白い」「というか分からないのを前提にして物語を楽しめ」みたいなものだと思っている節があるんですが、今回のはすごく読みやすかった。……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】彼女たちの牙と舌/矢樹純【初読感想】

本音と建て前っていうのを考えると、この本ってすごいなって思う。この本の中で描かれている、「本音と建て前」が好き。4人の主立った登場人物がいて、各章ごとに語り手が変わって、語り手になった人物の本音や行動が描かれていくのがこの本なんだけど。語り手になる前は無神経な……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】あめふらし/長野まゆみ【初読感想】

相変わらず、男同士の感情を書かせるとなんでこの作家さんはこんなにもエモいんだろ……。いや、エモいっていうか。分かりやすい「好き」ではなくて、「好き」にも無数の感情があって、その感情のグラデーションを見ているような感じ?今回の本も主人公の市村君の無防備っぷりに「……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】レモンタルト/長野 まゆみ【初読感想】

うわぁーーーーー!! 長野まゆみさんだ!!!と、なってました。この空気感!この文体!!このキャラ造形!!いや、長野まゆみさんですよね……。この“死んだ姉の夫(主人公から見ると義兄)に恋をして、玄関がそれぞれにある一軒家に一緒に暮らしている主人公”って、もうそれ……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】兄と弟、あるいは書物と燃える石/長野まゆみ【初読感想】

わーい、長野まゆみさんの本だー!!!と、ワクワクしながら読んでました。うん。この絶妙に不親切な感じ、読み込んでも真相にたどり着けなくて、真相にようやくたどり着いたと思ったら、あっさりひっくり返される感じ……、長野まゆみさんだわ……。私は学生時代を長野まゆみさん……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO/青柳碧人【初読感想】

歴史のイフっていいよね……!そういう意味ではこの本って花丸満点というか、「あー……、本当にこうだったかも」と思わせてくるからすごい。めっちゃすごい。史実というか、本来の歴史ではそこまで接点がなかったらしい、江戸川乱歩と杉原千畝。それぞれの分野ですごい功績を残し……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】楽園の楽園/伊坂幸太郎【初読感想】

発売前からめっちゃtwitterで話題になっていたので、気になって手に取って見た本。とにかく、薄い。ページ数100枚以下なので、薄い。これまで色んな本を読んできたけど、100ページ以下のハードカバーって読んだことがなかったので、「う、薄いぞ!!」と動揺するぐら……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】パズルと天気/伊坂幸太郎【初読感想】

信頼をぶち壊していくスタイルなのかな……??読み終わった後の沸々とした怒りが多少収まってきたので、ひとまず感想文を書いています。いや、なにをこんなに怒っているのかといえば、この本の仕様なんですけど。5つの短編が入ってて、そのうち4つが余所で書かれた作品の再録で……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】恋に至る病/斜線堂有紀【初読感想】

そこに愛はあるんか? って言葉がまず浮かぶ。愛かぁー……、愛。あったのかな。私はこの本を読んでて最後の最後までがっつりとヒロインの寄河景に騙されていたし、最後の最後に入見刑事が種明かししてくれた時に、「うわぁ……、景ちゃん、がっつり主人公に罪を背負わせる気だっ……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】死体埋め部の回想と再興/斜線堂有紀【初読感想】

読んでいる間ずっと、「織賀と祝部の関係について適切な言葉を述べよ」って問題を出されている気分になる本。とにかく、このふたりの関係がうまく説明できない。逆にいうと、このふたりの関係をうまく説明できれば、この本の感想文は半分以上成功してるんじゃ……? って思うんで……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】嘘と隣人/芦沢央【初読感想】

んー……。最初、とっても軽い文体だと思ったんですよ。軽くてテンポがよくて、読んでいて引っかかりがなくて、読みやすい文体。その印象がずっと読み終わるまで続いていて、読み終わった時も「なんか読みやすい本だったな」って思って本を閉じたんですが、改めて感想を書くために……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】運命の終い/奥田亜希子【初読感想】

恋愛小説って私の理解の範疇外にあるよな……、っていつも思うんだけど。それってたぶん、恋愛というものが「理性」でするものではなく、「本能(あるいは感情)」でするものだからなんだと思う。なので小説にするとどうしても、感情の話になりがち。理性で恋愛小説を書くと、それ……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】死体埋め部の悔恨と青春/斜線堂有紀【初読感想】

読み終わった後に手放しで、「面白かった!!」と叫べる本は貴重だと思う。今まで結構な数の本を読んできて、感想も書いてきたわけですが。(ブクログに登録した本は100冊を越えてるので、もう100冊は感想文を書いたわけですよ。脅威すぎる)その中でも、面白かった本と面白……(続きを読む!)
読書感想

【ネタバレ有】路地裏の二・二六/伊吹亜門【初読感想】

中盤からがぜん面白くなっていく本との付き合い方を模索してみる。この本が、まさしくそれ。序盤が漠然とした読みにくさに包まれていて、もしかすると序盤のシーンがいきなり人を斬殺するところから始まるからかもしれないけど、私がまず感じたのは「あ。なんか読みにくそう」だっ……(続きを読む!)