【SCARLET NEXUS】25話の感想と考察（ネタバレあり）｜カレンさんの行動の集大成！　でもなぁ……。

SCARLET NEXUS　25話の感想

というわけで、 SCARLET NEXUS 25話見ました！

うん。まぁ……。

カレンさんの最期については、こうなるよね……。と、ぼそっと。

今までアリスさん経由のエピソードしかなかったし。
ここで、アリスさんと同時期に知り合ったフブキさんが説得しても、見てるこっちには「あれ？　カレンさんってそんなにフブキさんのこと……」ってなるし。
カレンさん、弟もいるけど、弟君も完全に蚊帳の外状態だったし。

ここに来て、カレンさんがアリスさんを諦める理由がなにもないわけで。
諦めちゃったら、それこそご都合主義のアニメになってしまう。

スカレは尺が足りないアニメだと思ってるんですが。
そんな中でも、「カレンにとってアリスは大事な存在」「アリスのために何度も過去に飛んでいる」などなど、めっちゃ尺を使って説明してるので……、ここでカレンさんが諦めることは絶対にない。

――……いや、実は25話を見はじめた時は、「も、もしかしてご都合主義に走る……？　カレンさん、アリスさんのこと諦めちゃう？？」って、かなり警戒したいんですが。

というわけで、今回の25話は、「自分の存在を犠牲にしてアリスさんを生存させる」っていう行為が、これまでのカレンさんの行動の集大成でした。

世界を救うというユイト達の行動に従ったのも、結局はアリスさんを助けても、彼女が生きていく世界が壊れてしまったらどうしようもないからだし。
世界を救う⇒アリスを救う（で、自分が消える）で、ユイト達（主人公サイド）の目的を果たさせつつ、自分の最終目標を成就させましたな……。このラスボス。

……うん。

これ以上に綺麗な、カレンさんの終わり方は、なかったんだろうな……。

立ち止まるには、あまりにカレンさんを引き留めるものがなくて。
終盤からずっと、「どうやってカレンさんを説得するんだろ？　物理的に倒してハッピーエンドにならない以上、きちんと説得するの無理だろ」と思っていたので。

おおー。この方法があったのか！！　と、びっくりしつつ、カレンさんの中にはどこまでもアリスさんしかいなかったんだなと思うと、切ないな……。

候補は、いたんよな。
例えば、フブキさんは、ユイトにとってのナギ（親友）になりえたし。
弟君はそれこそ、カサネにとってのナオミ（兄弟）になりえたし。

でも、カレンさんを繋ぎ止められたかもしれない存在は、実際はどこにもいなかった。

まあ、フブキさんや弟君については、ほとんどカレンさんの話の中に出てこないので。
いわゆる「尺が足りない」以前に、そこまでカレンさんが大事にしていなかった存在って事になってしまうんだけど……、うん。

そして、最終的に。
カレンさんはアリスさんを生き返らせることはできたけど。

かわりに自分が死んでしまった（出会う未来を書き換えた）から、実質的にはアリスさんを取り戻せていない（失ったものは取り戻せない）のが、この話の結論なんだと思う。

誰も失わない、ハッピーエンドは存在しなかった。
カレンさんにとっては、アリスさんを助けられてハッピーエンドかもしれないけど。

じゃあ、カレンという自分にとって大事な存在を護ったアリスさんにとって、この結果はハッピーエンドなの？　という疑問はずっと残り続ける。

カレンさんは、失った者を取り戻そうとしたユイトやカサネのイフだと思ってるので。
結局、時間を跳躍する超常的な力を手に入れても、失った者は戻らないし。
それでも取り戻そうと思えば、自分自身さえ犠牲にしなくちゃいけないってことなんだよ……。

来週は……、最終回か。
うめさくでした。