どうも、ハルノです。
先日アニメの小市民シリーズ1話を見て、「え。これ、めっちゃ面白くないんやけど……?」と衝撃をうけて、急いで原作の「春期限定いちごタルト事件」を読みました。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ] 価格:660円 |
私の性格上、ストーリーを知ってると興味が半減するところがあるので、アニメを楽しむために原作は読まなかったんですよね……。まあ、それがいけなかった。
なんか面白くないアニメにびっくりして、原作を一日で読み切った感想なんですが。
……めっちゃ面白いやん!?
信頼の米澤先生クオリティ。
氷菓とか図書委員シリーズとか読んできたけど、面白くないわけがないんですよね。
一人称で主人公の小鳩君視点で描かれていて、とても読みやすい文体。
いつもどおりサクサク読めて、面白くて、「一日で読めそう……?」と思ったら、まじで一日で読み切れました。
一日で読み切れる=内容が薄いでは当然ない。
色々あって“小市民”を目指すことにした小鳩くんと小佐内さん。しかしそんなふたりに降りかかってくる様々な出来事、そしてちらつくふたりの本質。
読みやすいしひきこまれるし、ページが進む進む……!!
面白いです。
過去の自分が嫌で変わりたくて頑張ってて、でもうまくいかなくて……っていう、私にも経験がある「過去を反省したい。過去のような自分はだめだ」っていう普遍的な気持ちが話の根底にあって、その中で悪戦苦闘しながら、時々本性をだしながら描かれていく小鳩くんと小佐内さんがいい。
そしてなにげに変わりたいふたりの前に登場する健吾君もいい。
健吾君が口にする小鳩君への肯定って、過去の自分を押しやって新しい自分になりたいと願っている小鳩君には鬱陶しいものかもしれないけど、でも救いだとも思うんですよね……。
まあ、このふたりの「本質」って高校生が抱えるには厄介そうな代物で、そのあたりのギャップのすごさはこの話の面白さなんだけど、でも「変わりたい」って気持ちは誰しもがいつか抱えたものだと思うし、順風満帆とはいかないけど楽しくないわけでもない高校生活を送るふたりの物語を読み進めるのが楽しい。
…………いや、小説を読むとマジで面白いのに、なんでアニメはあんな感じになってしまったんだ?
はやく続きを読もう。
ごちそうさまでした。
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