赤ずきんシリーズの第四弾!!
いやぁー、さくさく読める短編ミステリー小説の第四弾ですねぇー。
さくさく読めるので後腐れもなくて、読み終わった後で「あー! 今回も面白かったなぁー!」となる一冊。
このシリーズ、童話のなかでも有名な赤ずきんが童話をモチーフにした世界で殺人事件に挑んでいくという童話ミステリーなんですけど。
前作のアラビアンナイト編が、「魔法も殺人もあるんだよ!(殺人に魔法が使われるので、魔法ありきでトリックを組み立てなくてはいけない)」だったので、作中きっての奇想天外さを誇っていたわけでして。
それの続編ってことで、今回はどんな話なんだってばよ……と思って読んだら、今回は原点回帰らしい。
童話モチーフはそのままに、地に足がついたトリックが中心。
イメージとしては1冊目や2冊目の印象が強い。
さすがに三冊目みたいな、奇想天外な展開は何度もやるのは難しいのかも……。
とりあえず、牛が大きくなったりはしません。
ランプの魔人も出てきません。
最後の話で赤ずきんがハッタリをかますシーンで、アラビアンナイトであった「牛を大きくさせてそのお乳で被害者を溺死させる」っていうとんでもトリックの応用が出てくるけど、基本的に今回は魔法なし。
前回と比べると内容がシンプル(魔法を使ってこんなことをやるの?! という驚き要素がない分)なんだけど、これはこれで面白い。
だから前回よりもトリックが優しい……?
いやそれでも分からない部分はあったんだけど、理解が追い付かないってことはない。
前回の奇想天外なトリックも記憶に残ってるぐらい面白かったけど、今回のちゃんと考えればそれなりにトリックが分かる感じも好きだなぁー。
というわけで、「赤ずきん、イソップ童話で死体と出会う。/青柳碧人」の感想でした。
相変わらずさくさくと読める短編ミステリー小説、好きです。(多分一般的な速度で読んでる私でも一日で読めるんだから、早い人だと半日で読めそう?)
それでは、次の一冊でまた!


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