当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています
舞台/映画

【劇場版 呪術廻戦0】ネタバレあり|よくも悪くもファンに向けたオールスター感謝祭映画だったと思う。

この記事は約5分で読めます。

どうも、うめさくです。

というわけで、呪術廻戦0を見に行ってきました。
コミックは持ってたし、内容も知ってたので、「まあ、いつかは行くと思うけど……、いつ行こう?」的なノリだったんですが。
三が日の2日目が暇だったので、行ってみることに。

ざっくりとした感想を言うと、

良くも悪くも原作を忠実に映像化しつつ、ファンが期待する映像を注ぎ込んだオールスター感謝祭だよな……、です。

スポンサーリンク

原作を忠実に映像化した作品

うん。
映画なので、映像はめっちゃ綺麗。
戦闘シーンもめっちゃ格好いい。
そのあたりはもう、めっちゃ良かったんですが。

映画を成立させるのって、映像だけじゃなくて……、ストーリーとか、映像だけでは伝わらない演出も、大切じゃん??

呪術廻戦0を見終わって家に帰ってから、コミックを読み返したんですけど。

うん……。原作に忠実だ。
最終決戦に向けてのオールスター登場シーンや、五条さんや夏油さんの関係生を示すシーンとか、ファン向けのシーンをのぞけば、ほぼ忠実だったと思う。

なので……、その、時間に関する経過具合がですね?
コミックだとそんなに気にならずに読めてたんだけど、アニメだとさらさらと時間が動くので。

キャラの揺れ動く心情と時間経過がいまいち、見てる私にまで伝わってこなかったというか、キャッチできませんでした。

本当に話の冒頭で、里香ちゃんの恐ろしさを見せつけて。
「祈本里香は乙憂太を傷つける人間を許さない。それを乙骨憂太は制御できない」ってなってる状態で、数十分後(私の体感時間)には小学校で里香ちゃんを、乙骨君は呼び出すわけです。

え。怖がってなかった?
え。大丈夫なの?
え。こんなに簡単に呼び出していいの?! ってなってました。

序盤から小学校での里香召喚までの、乙骨君のモチベーションが分からない。

少なくとも乙骨君は、話の序盤では里香ちゃんを恐怖してたわけで。
これ以上犠牲を出さないために、死のうとまでしていて(里香ちゃんに止められたけど)
作中に出てくる生前の里香ちゃんとの美しい思い出を大事にしながらも、怨霊となった里香ちゃんに恐怖してると、思ってたので……、ここで呼び出すのは、私の中で結構な唐突感。

話の流れとしては、分かるんです。
あの場を打開できるのは、里香ちゃんだけ。
あのシーンで里香ちゃんを呼び出さないと、子ども達はおろか真希さんも死にかねないから、里香ちゃんを呼び出すのは、まあそうなるよね……、とは思うんです。

でも、物語の流れとしてこうなるよなっていうのと。
キャラの感情の流れとして、この選択肢を選ぶのは当たり前だよな……、っていうのは、なんか違う。

里香ちゃんを恐れていた(自殺を試みるほどには)乙骨が、「恐怖の対象であった里香を呼び出す葛藤」をあまり感じさせず呼び出したので、なんていうか……、これでいいのかってなる。

……、うん。映画だし、上映時間は有限だし。
里香を呼び出すまでに時間をかけてもどうなのっていうのもあるんだろうけど。
このあたりの気持ちの動きがいまいち分からなくて、「乙骨君にとって里香はどういう存在だったのか?」が分からず、ぐるぐるしてました。

この感情を最後の最後まで引きずったので。
正直言うと、乙骨君と里香ちゃんの関係(里香ちゃんが怨霊化した後で起こった出来事とか。指環をはめたら里香を制御できるかも? って思うきっかけとか)を深掘りしてもよかったと思う。

呪術廻戦版オールスター感謝祭

で、私が「呪術廻戦0はオールスター感謝祭だ」って思う理由が、これ。

話の主軸である乙骨君と里香ちゃんの愛の話ではなく、ファンを喜ばせる映像に時間を割くのを選んだのだから、この映画は呪術廻戦版オールスター感謝祭だ

えっと、嫌味とかではなくて。
人気漫画が原作だったら、オールスター感謝祭形式の映画を作るのも、一つの選択肢だよな、って思ってます。

ただ、呪術廻戦0を呪術廻戦という大きなストーリーのひとつではなく。
ひとつの完結した映画として終わらせるなら、もっと乙骨君と里香ちゃんのエピソードを入れて、とことんふたりを深掘りして、乙骨君が里香ちゃんに向けてる感情を全面に出してもよかったのにな、って思う。

そうしたら最後の「純愛だよ」も響くかな? と。

率直に、あの「純愛だよ」は、確かに里香ちゃん側すると純愛かもだけど。
乙骨君側みると、純愛なん……?? ってなるので、もう見てる側が「これは純愛!」と頷かなくちゃいけないほどの、エピソードをぶっ込んでも良かったはず。

でも実際は、呪術廻戦で人気のキャラの戦闘シーンを入れた(このキャラ達に作中で重要な役割があるわけでもなく)ので、このあたりのシーンは純粋に、呪術廻戦ファンのためのファンサービス映像なんですよね……。

いや、いいんだ。ファンサービスはうれしい。
七海さんの戦闘シーンとか格好よかったし、好きだし。
原作ありきの映画で、「映画として独立した話を作るか」「ファンを喜ばせる映像を入れるか」の選択みたいなものなのかな……。

同じ事を思ったのが、五条さんと夏油さんのシーンなんですけど。
夏油さんの内実に割く時間が少ないから、夏油さんと五条さんの関係性が映画だけだと分かりづらくて、なんかすっごく訳ありっぽい……って雰囲気を出してる状態になってる。
あれで夏油さんが気になった人はコミックを買うかもだから、いいといえばいいのかな。でもなぁ……、ってなってるので、原作ありきの映画って難しいですね……。

というわけで、呪術廻戦0の感想でした。
呪術廻戦好きのファン向け映画と考えると面白かった(やっぱ映像綺麗だし、原作では出番のないキャラ達の活躍シーンもあったし)けど。
この映画単体の情報だけで見るとなると、ちょっと気持ちが追い付かない部分が多い作品だったかなって感じです。

うん、まあ、原作ありの映画だったら、分からない部分は原作を読んで完結させてね!! ってことなんだろうか。

うめさくでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました