映画の「ゴジラ 星を喰う者」を見に行くにあたって、その前日譚の怪獣惑星は読み切らなくては!! と頑張って読み切りました。
読み切った感想を単刀直入にいうと、「よくもわるくもノベライズだなぁ」って感じの作品でした。
ここから先はネタバレです!
映画では分かりにくかった部分が描写されてる!
映画のノベライズなので、基本は映画ママのストーリーです。
そのなかでも読んで一番びっくりしたシーンが第一部のアース・ゴジラが登場したシーンでハルオがガレキに埋まった後の話。
あの後誰がハルオを助けたのかとかは映画では描写されていなかった(描写されているけど私が覚えていない?)と思うんですが、小説版でははっきり描写されてました。
メトフィレス、お前だったのかよ!!!! って感じです。
こんな感じで映画の画像だと分からなかったタニ老人とハルオの関係や、ユウコとハルオの関係などなど、映画だと「察してね!」部分が文章化されているので分かりやすいです。……はい、映画でユウコが出てきた時に「え。この子とハルオの関係って……?」となったので、人間関係の補完が出来る点ではとても助かりました。
でもそういう補完的な意味合いを除くと、映画のまま、そして映画とは違って文章なので映画のような躍動感もないわけでして……、映画知らない人が読んでも面白くないんじゃないか? と思う本でした。
これまでのノベライズとは違う
アニゴジのノベライズは今回のを含めて3冊でています。
はじめの2冊はハルオのお父さんが書いた報告書テイストになっていて、何故人類が宇宙へ逃げ出すことになったのかが書かれているんですが、今回の三冊目は完全に映画のノベライズです。
2冊の報告書テイストの本の表紙に似てるので同じ報告書ぽい内容なのかな? って思っていたら全然違うので、ちょっとがっかりしました。これまでの報告書テイストの構成がよかったので、ここにきてなぜノベライズ……?? と思う点もあり。
三部作の最終章を前にして前作のおさらい! って意味合いなのかな、謎です。
映画を見る前の勉強にはなるけど、進んで人に勧めるほどじゃないって感じですかね……。2冊目までが評判良すぎたのも理由かもしれませんけど、ちょっと残念な本でした。