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巴里マカロンの謎/米澤穂信|小市民シリーズの短編集!やっぱり面白い!!【ネタバレ感想】

この記事は約3分で読めます。

というわけで、ここ最近ずっと読んでいる米澤穂信の小市民シリーズの短編集を読み終わりました!

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いやぁー……、このシリーズ、サクサク読みやすい・面白い・楽しいの三拍子なので、一日で読み切れるのが嬉しい。
今回はいままでの(冬はまだ読んでないんですが)ではなく、番外編みたいな感じだったんですが、小市民シリーズならではの小鳩君と小佐内さんの掛け合いが面白いし、サブタイトルに食べ物の名前が入ってるのがなかなかおいしい。

思えば小市民シリーズってスイーツの名前がタイトルに入ってるけど、がっつり内容にそのスイーツが入ってくる事って案外なかった気がする。(いちごタルトは食べられず、トロピカルパフェと栗きんとんは最後の幕引きで食べてるので、なんというかエピローグをしめるデザートみたいな感じ?)

今回の巴里マカロンの謎は、サブタイトルのスイーツが小道具になった短編集になっていて、読みながら絶妙に「あー……、マカロン美味しそうだなぁー……」とか「ニューヨークチーズケーキってそんな風に作るんだぁー」とかなるので面白い。

一方で謎はがっつり謎なので(しかも短編なので短い話の中にヒントがしっかりあって、「つまりそういうこと?」と分かる仕様になってるから、謎解きもこれまでのシリーズと比べるとやさしめ)、退屈しない。

短編集読んでて思ったんですが、私、結構忘れっぽいので、こう短い話の中に答えとヒントが用意されていて考えるのが性にあってるのかも。長編の推理小説も好きだけど、冒頭に出されたヒントが終盤に出てきて、「あれ? そんな話あったっけ?」ってなることもあるんで……、そういう意味でも今回の巴里マカロンの謎の短編は読みやすくて面白かったです。大満足!

短編で小市民シリーズの小鳩君や小佐内さんのよさを堪能できて。
いつも通り読みやすくて。
けれど短編だから謎解きもしやすくて。
かなりいいことづくめの

ただ、この本、どのタイミングで読んだらいいんだろう……??

本の出版自体は前の秋期限定栗きんとん事件の次なんだけど、時系列は春季限定いちごタルト事件の後だし、もし私がこの本を人に勧めるなら、いちごタルト事件の後でもいいような気がする。

いちごタルト事件の後のほうが、このさくさくした小鳩君と小佐内さんの関係を楽しめるし(トロピカルパフェ事件と栗きんとん事件の後だと、どうしてもふたりの関係性が変わっていくので(もっとひっそりと密度の高いものに)、巴里マカロンの謎の中で流れるふたりの明るい関係はいちごタルト事件のやつなんだよね……)。

あーでも、栗きんとん事件の後に読んで、「そっかぁー、こういう時期がふたりにもあったよなぁー」ってニマニマするのも楽しいかもしれない。

短編集ってどのタイミングで読むかも肝なのかも。面白いなぁー。

というわけで、ごちそう様でした。
小市民シリーズ、残すところはマジで冬だけになってしまった。楽しもうと思います。では。

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