最近の、モキュメンタリー小説のひとつ。
モキュメンタリー自体はそこまで嫌いじゃないけど、ここまで大きなジャンルになってくると、小説の顔をして書店に並ぶのはやめてほしい、って気持ちになる。
ぶっちゃけ、モキュメンタリー小説って、小説じゃないんですよね。私の中で。
地の文と台詞があって、楽しむ小説とは違って。
モキュメンタリー小説って、色んな媒体(この本で言うなら、カクヨムやネット掲示板や知恵袋など)で散らばった情報を集めて、真実を探っていくっていう形態。
だから小説を読む時に使う脳みそと違う。
楽しみ方も違う。
なのに小説コーナーに置いてるので、手に取って、中身を見た時に「あぁー。これ、モキュメンタリーかぁー」って本棚に戻すことが多い。
で、今回のモキュメンタリー小説なんですが。
んー、ぱっとしないんだよなぁー。
これ、この話が悪いんだろうか。
個人的には、この媒体に慣れてきたのも理由だと思う。
正直、「穢れた聖地巡礼について」よりは面白いと思う。
色んな媒体を使って情報かき集めて、謎解きミステリーみたいになってるし。
でも、この手のモキュメンタリー小説の元祖である「近畿地方のある場所について」ほど面白さを感じないのは、この手法が見慣れてきたものだからなのかな。
最初は真新しさで目を引いたけど。
モキュメンタリーが多くで過ぎた結果、似たり寄ったりの手法に落ち着いてしまって、「あぁー。なるほどなぁー」みたいな感動が薄くなるというか。
(そういう意味では、作者の個性が出る地の文を基本使わない(記事の抜粋やネット掲示板のテンプレを使うといった、ある意味「他の媒体の見かけをそのまま使う」)形式の小説って、個性が出やすいようで突き詰めていくと、個性が死んでいくのかも?)
まあ、このあたりは私がモキュメンタリー小説をあまり好きじゃないから、批判的に見ているのも原因かもしれませんが。
感想を書くにあたって、「ここが面白かった!」というのがあまり思い浮かばないので、普通に面白かったけど、それ以上はないよなぁーという気持ち。
普通の小説よりは、地の文がないだけ、格段に読みやすくはあるんだけど。
というわけで、「三重県津市西区平山町3-15-7/大舟」の感想でした。
それでは、次の一冊でまた!
花邑がオススメする、次の一冊!
⇒モキュメンタリーではないけど、モキュメンタリーぽいとも言えるホラー小説。
⇒私オススメのめっちゃ好きなホラー小説です!
⇒実質ホラー小説ではないんですが、そこら辺のホラー小説より怖い小説だと思います。

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