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ミステリー読書感想小説

【ネタバレ有】みんななにかに縋りたい/香坂鮪【初読感想】

この記事は約14分で読めます。

感想を書くにあたって思い返してみても、特に心に残るシーンがあったわけでもなく。
するっと読めたので文章はうまいんだろうけど、それ以上でもそれ以下でもないという印象。

前回の作品を読んでるので、再度チャレンジしてみたけど……、あんまり変わらないかな。

強いていうなら、この本について感じるのは、「なんかハウツー本を読んでるみたいだなぁー」なんですよね。

依存症患者が集まる合宿で起こる殺人事件なので、途中の依存症に関する説明がとても詳細。
最後まで読むと、真相に依存症が大きく関わっているのが分かるんだけど、読んでいるうちは「……、あれ? これって、ミステリーなんだよね……?」となる。

この知識、この小説に必要ですか……?
結果的には必要なんだけど、読んでる時はどうにも蛇足っぽく見えてしまう。

そして、キャラにあんまり魅力を感じない。

ミステリーにおいて、キャラに魅力が必要か? って話になると、私は断然、必要だと思う人間なので、この点は譲れない。
前作の登場人物である主人公や、その他の登場人物。
やっぱり、物語を読むからには、キャラには魅力的であってほしい。
その点でいうと、この本はあんまり魅力的なキャラがいないんですよね……。
キャラが自分の自己紹介をするシーンや過去のインタビューはあるけど、なんかそこから先のキャラの深掘りがないというか。

読んでいて、「あ。このキャラはこういう人なんだ?」と素直に思える部分が、あまりない。

個人的にキャラにあまり魅力を感じないミステリー小説はそれなりに心当たりがあるけど。
やっぱ、キャラに興味を持てない作品はしんどいな……。(この場合、キャラを嫌いになるっていうのでもいいと思うんだけど、今回はそれもないなら、なんていうかあまり心に残らないんですよね……)

あとこれは、個人的な気持ちなんだけど。

ミステリー小説で、ミステリーの体系を語るのは、どうなん……?

いや、一応、殺人事件は登場人物達の目の前で起こってるわけで!
目の前で発生した殺人事件に動揺こそすれ、「密室だったら……」とか言い出す人、ふつうにサイコパス扱いされませんかね……?
それを言い出すと、この話のキャラ達、事件が起こっても案外会話をしてるので、「殺人事件が起こっても怖くないのかな?!」ってなるのも、怖い。

おそらく、全体的に、私はこの小説の作者さんとソリが合わないのだと思う。

だから逐一、細かい部分が気になるんですよね……。(2番目の殺人に関しても、他殺の根拠になってる天井のしみって、高血圧の人が薬を飲まなかった天井に血液が付着したっていう話なのに、どうして「犯人が薬を捨てたかも」ってなるんだろ(私の読み間違い?))

結果、なんか無味無臭というか、つるっとした感触。
面白いともつまらないともならなくて、依存症とミステリーの説明やモノローグでの説明も多いので、感情を揺さぶられるってこともなく読み終わってしまう。

読書感想文は、心が揺すぶられた部分を書くようにしてるから、正直、とっても難しい。

これだったらまだ前回の作品の「もうすぐ死ぬ患者達の集まりでどうして殺人事件が起こったのか?」のほうが、動機という面から面白かったように思う。
やっぱ、もうちょっとキャラに感情移入できる要素が欲しかったなぁー。

というわけで、「みんななにかに縋りたい/香坂鮪」の感想でした。

それでは、次の一冊でまた!

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