読んでいて、立ち位置の分からない本だった。
リカの続編として読むとしたら、あんまりに何事もなくて物足りないし。
かといって、モキュメンタリーホラーとして読むにしても、なんかのめり込むほどの要素がないんですよね……。
んー。
リカを全巻読んだので、とりあえず読んでみるかぁーって感じで読んだんですが。
この本って、どういう風に読むのが正解なんだろ?
モキュメンタリーホラーなのかな?
イメージとしては、以前に読んだことがある澤村先生のキリカに似てると思うんだけど(あっちも作者本人が登場人物として出てくるし)、でもあっちよりは現実と地続きな雰囲気なんですよね。
キリカは読んでいるうちに、これが虚構(あくまでも現実ではない)だと分かる。
明らかに虚構を書きつつ、読んでいる側に「これは創作物ですよ」と言ってる。
でも、リカ/リアルにはそれがない。
ないから、現実と創作の合間が曖昧。
作者本人の体験談としても受け取れるし、想像の産物としても受け取れる。
なのでモキュメンタリーなのかな? って思うんだけど、そうなのかな。
私にはこの「創作物なのか、実体験なのかが分からない曖昧さ」が苦手なのかも。
リカはおっかいないストーカーの話だったわけで。
その話の地続きというか、今回は(作中ではそれ以外にも色んな話を書いているけれど)の裏側でこんな事件が起こっていましたよ! って話なんだけど。
面白いか面白くないかで言うと、よく分からない。
ぶっちゃけると、そこが一番引っかかる。
よく分からない。
面白くないとは思わないけど(普通に最後まで読めたし)、めっちゃ手放しで「めっちゃ面白かった!」ってほどではない。
作中のキーマンになる斉藤さんについても「あぁ、なるほど?」って感じだし。
この話って読んでいて、恐怖の対象がないんだと思う。
私はこの本に、恐怖の対象を求めていたのかも。
リカの話に出てくる、リカみたいな。
斉藤さんが最終的に恐怖の対象になるんでは? とも思うんだけど、あいにく私はそこまで斉藤さんが怖いと感じなかったし。
なんというか。
怖くなるぞ怖くなるぞと思いながら、ずっと見ていたら、怖い部分がないままに終わってしまった映画みたいなものだろうか。
この例えが一番しっくりくるかも。
タイトルが「リカ/リアル」だから、リカみたいな小説を期待していた部分もあるかもしれない。
じゃあ、リカと比べずに、この本単体で考えるとどうなの? というと、それはそれで……、あんまり怖さは感じなかったよなぁー……って感じなのですが。
というわけで、「リカ/リアル/五十嵐貴久」の感想でした。
それでは、次の一冊でまた!
私がオススメする、次の一冊!
⇒リカの原点。
⇒きつめのグロ要素あり。やべぇ女の話です。
⇒やべぇ女の話ふたつめ。
