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純文学読書感想小説

【ネタバレ有】多類婚姻譚/凪良ゆう【初読感想】

この記事は約12分で読めます。

なんというか、重たい。
なんとなく面白そうで読み始めた本だから、この重たさで来るとは思わなかった。

重たい。

この本の最初に収録されている、女性同士の話が一番軽い。
軽いと言っても、これだって「周囲は私達のことを分かってくれない」からの「分かってくれないなら相手をないがしろにしてもいい」という思考の話で、重たい。

重たいのに、この話の中では軽い。

その時点で、この本がいかに重たい本なのかが伝わってほしい。
……おもてぇーーーーー。

人の心の中の話、なんだろうか。
自分が何を大事にするって話なのかな。
タイトルから結婚とかそういう話のイメージがあったんだけど、読み進めていくと人生の話。

まじで、なんかもう、思い通りにいかないよね!

ひとつの世界観で色んな登場人物が出てくる話なんですが、私が一番「うわぁー。しんどいなぁー」と思ったのが、佐々木律の話なんですわ。

内容的には、歴代の男が女性に続けてきた加害の話なんだけど。

もう、ここに出てくる律君の彼女さんが無理。

……こいつ、なんで、結婚しようとしてるの?
まず、そこから聞きたい。

彼女さんのあれやこれやの思考が出てくるんだけど、読み進めていくうちに、結婚しないほうがいいんじゃないかな? って思ってしまうんですよね。
それこそ今のご時世は結婚しなくても生きていける時代なのだし。
彼女さんも働いてるし。
彼女のような人間は結婚しない方がいいと思う。
最終的に性格の不一致で別れたようなものなのに、浮気とか言い出して慰謝料をぶんどっていくところを踏まえて、無理。

そして何故男を男というだけで敵側の視点で見つめてしまう彼女が、律君と結婚しようとしていたのかといえば、それはそれで、昔の認識なのかなぁーと。

その昔の認識が今を生きる女性にとっての「敵」だったとしても、言い過ぎじゃね? と思うし。

というか周囲の人間、言ってやってくれ。彼女に。
そこまで男を敵視するなら、結婚してもしんどいよって。
というか、母親が父親を敵視する家庭環境がそもそも無理だわ。
でも私がそんな風に思いながら読み進めてるのも、きっと、彼女さんからすれば「男の味方をするなんて!」って憤るんだろうなぁ……。
自分が被害者であるっていう立場から逃げ出せない人間は、結局大事な人も見失うんだろうなって印象でした。

気をつけよ。

で。この話がめっちゃ印象的で、「そりゃあ生きづらいわな」となってました。
でも私がこの彼女さんの心情をジャッジして好き勝手いうのも、それはそれで違うんだろうな。(嫌いだったので感想文では嫌いって書いちゃうけど!)

しかも私の場合は、この後に現実で「あ。もしかして、これが彼女さんの言う「現実での男性の加害なんでは?」と思ってしまう出来事があったので、ますます重たいです。

というわけで、「多類婚姻譚/凪良ゆう」の感想でした。

それでは、次の一冊でまた!

私がオススメする、次の一冊!

⇒価値観の相違みたいな部分では、この本に通じるものを感じます。

⇒それぞれの価値観が交錯する話です。似てないかもですが、雰囲気が似てるなと思いました。

⇒多類婚姻譚と似た本を思いつかなかったので、私の好きな一冊をあげておきます。

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