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ジャンル分け待ち

連続失踪事件よりも口下手で感情表現が苦手な男ふたりが気になる。【フェア・ゲーム/ジョシュ・ラニヨン】

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海外BL小説を読むぞキャンペーン!!! というのを自分で勝手に作りまして読み始めた第四冊目。

一冊目と二冊目がリバありで、三冊目がホームズとワトソンの話だったんですが、今回の四冊目で読みやすい本が来たかなって感じです。

事件の捜査中に膝を撃たれてFBIを辞めて大学に勤め始めた主人公エリオットと、FBI時代に恋人だったもののエリオットの事件をきっかけにして別れたタッカーの話なんですが、日本のBL小説と同じで攻め受け固定(今後変わる可能性はあるかも)なのでとっつきやすくて、行間も空いているので読みやすかったです。

今まで通り、翻訳ならではの読みにくさもあったりはしたけど……、そのあたりはご愛敬だと思う。

エリオットが父親に友人たちの息子が行方不明(失踪)になった事件を相談されるところから話ははじまるわけですけど、その失踪事件のFBI担当がタッカーなわけで、ふたりとも互いに関係は終わっていると思いながらも距離を縮めたり、喧嘩したりします。

 

いいや読者から見ればお互いに関係は終わっている。って思い込んでるほうが不自然だろ、あんたら。とツッコミをいれたくなるぐらい互いに思い合ってるのが伝わってくるんですけど、小説で文面を追いかけているだけでも「なんでこのふたり、ここまで口下手なんだろ……?」と頭を抱えたくなるほどの口下手っぷりとすれ違いっぷりを見せつけてくるので、違う意味で見ててハラハラします。

 

事件のほうも失踪事件が殺人事件になったり、いろんな容疑者がゴロゴロと出てくる中で「え、こいつ死ぬの?」「え? こいつ犯人じゃないの?」「おおお、犯人はこいつだったのか!!!」とハラハラする展開といえば展開なんですけどね(FBI絡みの話ですけど推理小説ではないので読み手はエリオットやタッカーが出した結論を読むだけなんですが)、それ以上にエリオットとタッカーがうまくいくかどうかが気になります。

 

本音で語りあえないふたりの、それでもどうにか距離を縮めようとする様子が見てて微笑ましい。

 

カップリングも一冊目・二冊目のリバとは違うので、日本の攻め受け固定が多いBL小説を読み慣れてる人でも読みやすい作品です。私が買った時には続編がもう一冊出てたのでこれから読むんですけど、続きが楽しみ。

 

 

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