ヴァイオレット・エヴァーガーデン、見に行って来ました!
いやぁ……、やっぱり映像がきれいすぎる。テレビで見てる時も「映像綺麗だよなぁ」と思いながら見ていたアニメなんですけど、劇場版になってもやっぱり映像がきれい。
光の差し込み方とか、ランプの中の火の揺らめきとか。そういうのを見てると、「ああ。やっぱり京アニさんの作品なんだよなぁ」と思った映画でした。
上映時間が90分って書いてあったので、「え? 短い。でもまあ、外伝だしこんなものかな?」と思ってたんですけど、この90分がかなり濃かったです。
むしろこれ、120分とか、普通の映画の尺にするとストーリーがだれてくるだろうし。
90分の短い時間の中で、姉であるエミリーのパートと妹のテイラーのパートを分けて、分ける時に時間の流れも分けて(エミリーのパートはヴァイとレットが公開恋文を書いた後で、テイラーのパートは戦争が終わって4年後だから、アニメ版が終わった後なんですよね?)、姉妹の話を書いたのが、話をいっそう濃くしているというか。
エミリーのパートだけで終わったら、ヴァイオレットがいなくなった後にエミリーは「家の事は関係なくあなたと友達になりたい」と言った同級生と仲良くなってハッピーエンドみたいだし、テイラーのパートだけで終わったら、妹ののためにすべてを捨てた姉はやっぱり不幸になっていて妹と再会できて幸せになりましたって感じだし。
このふたつを組み合わせることで、確かに幸せになれそうだったエミリーがテイラーのパートではどこか不幸せに見えたり、エミリーがあれだけ大事に思っていたテイラーはエミリーの事を最初は忘れてるけど、最後には思い出したり――……、人生って一辺倒で幸せとも不幸せとも言えないんだよなぁ、と感じるストーリーになってる。
エミリーのパートで最後に「あ。友達を手に入れられた?!」と思ったエミリーが、テイラーのパートで所在不明になってる上に、出てきたら暗い色のドレスに口調が「わたくし」になってるのにすごく怯んだけど、テイラーの手紙を読んだら口調が戻るし。
そのエミリーの姿がなにより、テイラーがシスターから聞いた「お姉ちゃんはテイラーのために遠くに行った」っていうのを物語ってるし。
90分、最高でした。
で、見終わってからの劇場版の予告。
鋭意制作中か……。お待ちしております!