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ジャンル分け待ち

3編全部読み終わった後の「あれ。それってどういうこと?」感が半端ない【PK/伊坂幸太郎】

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パソコンの調子が悪いのでこれを機に積読タワーになってるのを本格的に崩していこう!!! と思って、机の本棚にある本を手に取ってみたら、この本でした。

……伊坂さんの本って好きなんだけど、つい買って満足しちゃってそのまんまな事も多いんですよね。作家買いしてる人だから、積読タワーの中に一番ある本の作者じゃなかろうか。

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溢れる伊坂ワールド!!! でも神髄は3編全部読んでから!!!!

伊坂さんの本が好きな理由で「ものすっごくびっくりするような伏線が本当にさりげない感じでちりばめられていて、それを解きほぐす時の快感が半端ないから」なんですが、それを理由にするとこのPKって読んでる間はあんまり伊坂ワールドじゃないんです。

 

伊坂さんの本だし、伊坂さん独特の台詞回しは堪能できるけど、ぞくぞくするような伏線があるか? と言われるとあんまりない。

一応あるにはあるんですけど、さっくりとした伏線で(勇気は伝染する的な言葉を具現化するような)、伊坂ワールド全開! とはいえないような。

 

なので最初は「この話はそういうテイストなのかなぁ」と思って読んでたんですが、それが大きな間違いだって気づくのは最後の話を読んだ時なわけでして。

これまで「伊坂さんらしい伏線ないなぁ」って読んでいた前の2編を巻き込むように、というか前の2編そのものが最後の話の伏線だったのかよ!? というレベルでの伏線がどどんっと展開されていて、しかも今回はそれで伏線が終わりってわけでなく、疑問符を残していくわけでして。

 

ストーリーの中に伏線があるんじゃなくて、物語そのものが伏線(しかもきちんと回収してるわけじゃない)って、なにそれ凄い……。

 

この文庫本に入っている3編全部にまたがるように構成された伏線が読み終わった後に見えてきて、しかも読み終わった後に「じゃあ。前の2編はどういう意味を持つのか?」と考えてしまって、レッツ二周目!!! に突入してしまいそうなテイストの本なわけです。

 

周目に入っても一番気になる「では、最後の話で登場する「私」は何者なのか?」っていうのは分からないし、そもそも最初の話の立ち位置も気になるし(解説通りのことなのかなぁとも思うけど)……。

 

同じ本は2回読む必要なし!!! と思っている人に試しに読んでもらいたい本です。

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