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【天国大魔境】第7話 「不滅教団」|文化の断絶ってこういうのを言うんだ……、と見せつけられてエグい。

この記事は約4分で読めます。
・基本ネタバレしかありません
・アニメを思う存分楽しむつもりなので、原作やネタバレには触れない方針です。
・なので見当違いな推測をしている場合がありますがご容赦ください。

どうも、梅野です。
というわけで、天国大魔境も今回で第七話目。
すっかり折り返し地点ですねぇ……。

で。
今回ふと天国大魔境を見てて思ったんですが。

私、文化の断絶が思いのほか大好物かもしれん……!

もともと廃墟とか好きなんですよ。
人がいなくなった世界とか、興味あるし。
なのでその延長線上として、「文化が衰退して継承されなくなった世界」っていうのも……、好物だったのか……。
天国大魔境って、そういうアニメなんだなと、回を重ねるごとに実感しています。
最初は廃墟と化した世界を主人公達が旅をする話だったんだけど。
だんだん「文化が途切れるとはなにか」「文明が使えなくなるとはなにか」っていうのが、顔を出してきて、なんか「あー…………」って気分になるんだわ。

よーぱん汁の件で文化が継承されていないのは分かってたけど。
でも、でもさ。
今回の義足の話は、聞いててぞっとしたというか。

そこまでやる?! というのが素直な感想。

「足を切り落とされて機械を取り付けられた! これは人体実験!!」(天国大魔境)
「いやそれ、義足じゃん!?」(私)

じゃあ、冷静になって考えてみて。
私がその「自分の本来の足を切り落とされて機械にすげ替えられる」っていう行為を、義足っていう医療行為だと判断できるのって、そういう医療行為が脈々と社会で根付いてきたからなんですよ。
つまり、社会的な知識ってことだわ。
当たり前に義足があって、足が使えなくなったら義足をつけるという技術があって、それが当たり前に知識として存在する世界だからこそ、私はそれが「医療行為」だと分かる。

でも天国大魔境の人達は、それが医療行為だと分からない。

そりゃあ足を機械にすげ替えるって、言葉がやべぇよ。
医療行為に聞こえないよ。

もっと言うならこの人達は、ピースメーカーとか知らんだろうし。
機械に繋がれての延命処置とかも知らないだろうし。
もうことごとく、世界から文化や知識が途絶えてしまった世界だと分かる。

……いや、っていうか。
この世界の知識って独占すべきもので(キルコ談)
キルコが本を燃やしたみたいに、他のこの世界に生きる人達も「あ。この知識独占した方がいいや。じゃあ読んだらこの本を燃やそう」ってしてたら、知識の共有なんてできないんですよ。

――意外とこの世界って、もう壊れてしまってて。
新しくやり直すことはできるけど、元の文明には戻せない世界なのかなぁ……(遠い目)

という感じでして。
義足の話で恐れ恐れおののいていた訳ですが、うん。
今回のヒルコ戦は、えぐかったし、ヒルコが元・人間だったの確定したんでは? となってます。

ウサミさんがキルコ達に「ヒルコを救ってくれ(要約)」っていったの、伏線じゃん。
ヒルコが栄養不足になると仮死状態になるっていうのもさ……、つまりはまじで、マル君じゃないとヒルコは殺せない、仮死状態になるんだったら半永久的に生き続ける(で、子どもが産めるっていうならもう増殖しかない)ってことなわけで。

義足の話が出てきたときに、「切り刻まれてるのに生きてるなにか」の話が出てきたけど。
それって逆で、「殺そうと思って切り刻んだけど、死なないなにか」なんじゃないかな。

あー……、この世界、終わってないか?(今更か……)

というわけで、今回もいい感じの絶望でした。
絶望がすぎるな、このアニメ。
今回が第七話なので、一体どういう話になっていくんだろう。楽しみにしています。

梅野でした。

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