というわけで、刀剣乱舞の舞台を見に行って来ました。
前に薬研が出てる舞台を見に行ったことがあって、その時の印象が強いこともあって。
「え。ええええ。なんかめっちゃコミカルなんですけど、どうして?!」というのが、第一印象でした……。
え。本当。シリアス、どこいった? 終盤のシリアス部分と、ところどころに入るシリアス以外は、ほとんどテンポのいいコミカルな展開でしたけど。
というか、聚楽第のOPがシリアス路線だったから、幕がバサッと下りた後のノリに、「え?」ってなってました。
前の時、こんな感じやったっけ……? あれ、違うな。やっぱり、雰囲気が変わったんだろうな……。
テンポのいい細かい部分に入るコミカルさとかが、「ああー。日常だわ!!」って感じ。雰囲気的にいうと、花丸的要素がもりだくさん。
これまでの刀剣乱舞の舞台とは全く違う雰囲気なん? と思いながら見ていたら、ちらほらと出てくる「前の本丸で起こった悲劇や、今はいないとある刀の話」が出てきて、「ああ、なるほど。これは前の舞台見てた方が分かるんだろうな」と納得。
本丸の場所が敵にばれて引っ越したのか。
三日月さんがいないのか……。
このあたりになってくると、多分これまでに私が見てない舞台作品で伏線がいっぱい貼られてるんだろうなと思いつつ、最後まで楽しく観劇してました。
薬研の舞台からこの方ずっと舞台を見てなかった身とすると、今回の話、純粋に面白かったけど、多分これまでずっと皆勤賞で舞台を見てきた人だと、もっと楽しめるネタがいっぱいあったんだろうなぁと思うわけで。
そこが少し悔しいかも。
長谷部とか 同田貫とかの雰囲気にびっくり
というわけで、いろいろと私が知っている舞台の刀剣乱舞とは全く違っていてびっくりしたんですが。
その最たるものが、長谷部と同田貫の雰囲気なんですけど。
もう……。このふたりが最高でした。
これはもう、「この舞台の本丸が長い間舞台の本丸として存在していて、その中で刀剣男士達が育まれてきた」っていうことを、言葉で表さずに雰囲気で現した象徴なんだろうなぁ、と。
あそこにいた二振り(それを除く他のみんなも)は、あの舞台の本丸があってこその刀剣男士なわけですよ。
私がゲームをしてて知っている長谷部や同田貫とは全然違っていて、最初「え? ええええええ。ここの長谷部ってまんば君にここまで優しいの?!」とびっくりしたんですけど、主命の長谷部にもあそこでまんば君をあそこまで気遣う理由があって、同田貫にも理由があるわけで。
時間の区切りがある舞台で、その「長い年月一緒にいたから」っていうのを表現するのは難しいんだろうけど、もうぐっと伝わってくるものがありました。
特に同田貫のまんば君に対しての感情の向け方が、彼が言う「山姥切国広は山姥切長義の写しではあるが、この本丸での経験や思い出までは偽物じゃない」って言葉を、そのまま表しているんですよね。
ゲーム中の同田貫だったら、あそこまでまんば君に肩入れすることはないだろうけど、舞台の中に存在する本丸でまんば君と一緒に暮らしてきた同田貫だからこそ肩入れするのは当たり前なんだなぁ。と。
舞台をはじめて見る人=長義視点で見れる配慮
で。
その「長い年月を一緒に過ごしてきた」っていうのは、舞台を見てる人にもいえるんですけど。
そういう人は今回の作品、どんぐりとか、本丸のみんながまんば君に対して向ける気遣いとかですっごく感じ入ることができると思うんです。
でも一方で私みたいにブランクがあったり、そもそもはじめてな人もいるわけで。
そんな人から見ると、「三日月がいない本丸。三日月という存在」と言われても、「え? どういうこと?」ってなるけど、そこでその疑念を背負ってくれるのが、長義君なのかなぁ……と、見てて思いました。
長義君からすれば、他の刀剣男士達が見せるまんば君への気遣いとか、理由が分からないわけですし(資料は読んでいたとしても実体験として分からない)。
分からないからこそ、同田貫が長義君に言う言葉の意味や配慮も分からない。
でもその「分からない」って言うのは、初めて舞台を見る側も同じで、彼を通じて「ああ。なるほど、まんば君はこういう思いを抱えていたのか」とか「長谷部はこんな気持ちだったのか」とかが分かってくるわけで。
ずっと舞台を見てきた人も面白いけど、今回久し振りに舞台を見た人やはじめての人も面白かったと思います。
まとめ
- 気づけば刀剣乱舞の舞台の雰囲気がコミカルになっててびっくりした。
- これは舞台を長く見てなかった人よりも、舞台をずっと見てきた人が見に行ったほうが楽しめそうな作品だと思う。
久し振りの刀剣乱舞の舞台、めっちゃ面白かったぁぁ!
でも、伏線好きとしては悔しい限り。
なんというか、「ああー。多分、いっぱい伏線があるんだよ。でも分からない。よし! 前の舞台のDVDを見よう! 話はそれからだ!!」って感じです。もう一回じっくり見たい。