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怪異が一番って物凄く闇が深そうなんですけど……。【0能者ミナト<11>】

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本って表紙とかで衝動買いすることが多くて、シリーズ買いしてる書籍って段々少なってきてるなぁ……という印象があります。

最初の頃はシリーズ買いしてても途中で飽きてくると買わなくなるし、そう考えるとずっとシリーズ買いしてる書籍は貴重ですよね。

というわけで、文庫本に限定すると今のところ唯一シリーズ買い(発売したら中古を待たずにとにかく購入)している書籍「0能者 ミナト」の最新刊を購入してきました!!

 

で、ほぼその日のうちに読破。ごちそうさまでした。

 

このシリーズ結構好きな部類に入る話でして、オカルトに分類される事象を科学の力によって解明してその元凶である怪異を退治するっていうコンセプトが大好きなわけで、1巻を買って「あ。この話面白い!!」ってなってからずっと買い続けているシリーズだったりします。

オカルトを扱っている小説はいいけど、それに科学の力でアプローチ(しかも知識ないけど物凄く納得させられる!!)するのが凄い。格好いい。

今回の話は短編2つにおまけが1つ。

そのうち短編の2つ目は以前に(5巻で)沙耶ちゃんとユウキが倒した九尾の狐のリベンジバトル(しかも現代知識を入れ知恵した人間付き)なんですけど、だったら同じ方法で倒せるんじゃね? なんていうとそんなことあるはずもなくて、「うわ、やっぱり同じ方法で倒せないだろ!」からはじまって「どんな方法で倒すんだろ!」「あ、こんな方法があったのか!!」っていうまでの一連の流れがやっぱり面白い作品です。

同じ怪異(スケールは違いますけど)だけど、一度自分の分身を倒した相手に対する九尾の狐の対策や、それを上回る湊側の知恵と行動がやっぱりこの話好きだわ!!!! ってさせられます。

今回はなんだかんだで主人公の湊と理彩子さんの関係(絶対にくっつくことはないんだろうけど、絶対に離れてしまう事もないんだろうなぁっていう)も見られたし。

 

でも九尾の狐が出てくる話で伊織さんが言ってた「湊にとって一番は怪異」っていうのは、言い得て妙な話なんですよね。

湊と怪異との関係ってそれこそ以前の話であった件のせいで亡くなった知り合いの一件がはじまりなんだと思うんですが、たった一回怪異と遭遇して関わってしまったためにここまで(シリーズにすると11巻も。作品の時間にすると学生時代から?)怪異に深く関わっていくことがあるのかな、っていう疑問もあるわけで。

え。まだ何かあるの?

伊織さんの「怪異が一番」って……、もしかして凄い闇の深い話だったりしない、ですよね……??

ふと思い出してしまったのが作者もジャンルも違うけど某助教授の「人を殺したいと思ったことがあるから」っていう台詞なんですけど、似たような闇を抱えているならこれはこれで今後のシリーズがどんどん楽しみです。

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