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もしかするとあったかもしれないホームズとワトソンの友情と愛情の話【わが愛しのホームズ/ローズ・ピアシー】

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ここ最近海外BLの翻訳本ばかりを読んでるわけですが、とりあえず最初に購入したのが前回紹介したヘル オア ハイウォーターで、今回はヘルオアハイウォーターの本の最後にあった書籍紹介で見つけて、「あ。面白そう!」と思って購入しました。

シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンの間にその手の確執があったとしたら? というテーマの本です。

あー、ホームズとワトソンって言うとあれだ、プロマンス? ってやつでしょ?? とずっと思っていたので、はっきりとワトソンがホームズに恋愛感情を抱いている描写があるのが新鮮な作品でした。

あれだね。本家様が偉大過ぎるから、なかなか商業で書こうとすると難しい作品なんだろうなぁ……と思います。

 

そういうこともあってか書評を見てると一時期は入手困難だった! と書いてあって、「あぁ」となってました。(私も有名な書店で探した時は見つからなかったので)、幻の一冊に出会えたのはうれしい。

 

内容としては時代背景として男性同士の恋愛が法的に禁止されている時代のイギリスで、社会的地位の高いホームズとワトソンの心の葛藤を描いた話になります。

正直言うとこの「男性同士の恋愛を禁止していた時代がある」っていうのが驚きで、「まじかよ。あのイギリスが?!」ってなっていたんですが、この一歩間違うと社会的制裁を受ける(しかも法的に)時代で、世間的に愛してはいけないことを愛してしまったふたりの男性の物語というと、それだけで凄く萌える設定だなぁと思うわけでして。

その法律を背景にして、本家様のほうでワトソンが何度も結婚を繰り返している理由やホームズが恋愛に疎くワトソンの気持ちを顧みない素振りを見せている点がいい感じに解釈されています。

BLものとしては「いや! 時代に反対されようと貫き通すのが愛だろ!」ってなるんだろうけど、そうやみくもな恋愛ではなくて、相手を思うが故にその行動をとる最善を知っているふたりの切ない愛の話です。

愛のためにすべてを投げ打つ話もいいけど、今回みたいに時代に身を任せながらも必死に自分の大事なものを守ろうとする話も素敵だわ。

 

シャーロック・ホームズ関係のパロディ本(いわゆるホームズ・パスティーシュ)を読むたびに思うことなんですが、今回もきちんと本家様を読んでから読んだほうがおもしろかったのかな。本家様がある本の読む順番って本当に迷います。

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