舞台「文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞」、見に行ってきました!
前回の余計者ノ挽歌を見に行った時にいろいろ気になる部分があって、「今回の第二弾でも気になったら、第三弾は見に行かないかも……」と思っていた文劇だったんですが。
第一弾もよかったけど、今回もよかった。
第一弾の時が変化球(いろんなものが混ざり合ってた)だとしたら、第二弾はドっ直球。志賀と武者小路の関係性をメインにどんっと据えてのストーリー展開だったので、わかりやすいし見やすい作品でした。
ゲームだとほとんど白樺派を育ててない(だから史実も知らない)んですけど、それでも十分に話についていけるぐらい、「志賀と武者小路の友情」を描き切ってた。
そして今回は白樺派メインのお話なんですが、やっぱり無頼派贔屓のブログ管理人としては、これだけは言わせてほしい。
いやぁ、安吾がお兄ちゃんしてた!
お兄ちゃんをしてた安吾がものすごくよかった!
今回の舞台のキャスティングを見たときの感想が、「え? 無頼派……、安吾ひとり?」だったわけでして。
いやだって。
太宰君はゲームのキービジュアルになるぐらいだし。織田作は初期文豪だけど。
安吾はそのどっちでもないので、安吾ひとりで登場するっていうのが、気になったわけです。え、太宰君や織田作いないけどいいの? ってなってました。
でも実際に見ると、違った。
安吾が、めっちゃ、お兄ちゃんしてるやん!!
そうだった。
太宰君や織田作の面倒みてるんだから、安吾の面倒見の良さは折り紙付きだった……。
というか終始、安吾の「堕落してもいいんじゃないか?」という、人が堕落しきった先にも救いがあると考えるやさしさ(と面倒見のよさ)がいかんなく発揮された作品でした!!
太宰君のことがあるから白樺派に対して辛辣なのかなぁと不安だったけど、無頼派としてではなく、坂口安吾として接するならあんな風に面倒見のいい(一緒に祈っちゃったり死地に赴いちゃったり)人になるんだなぁ……。
むしろ今回、安吾実装当初からいる太宰君と織田作がいない状態の坂口安吾が見れて、幸せでした。
堕落したいとかいいながら潜書にどんどん付き合っちゃってるし。
安吾さん……、まじで面倒見がいいよ……。
無頼派以外の案件だとシビアになる安吾も素敵ですが、舞台での「ほかの無頼派がいないときの坂口安吾」も格好いい……。ああやって太宰君や織田作以外との友情も育んでいくのかな。
反対に考えると、ほかの無頼派の二人がいるときは安吾の面倒見の良さは、あの二人を中心に注がれてるってことなんですよね。
文アルの世界観だと、無頼派の三人はあれで世界が完結してるわけでして。
生前だと織田作は病気で死んでしまうし、太宰君は自分から命を絶つし、無頼派の中で一番長生きした(置いていかれた)のが安吾で。
マブダチみたいなくくりになってる三人だけど、生前は実のところそんなにずっと一緒にいたわけでもなくて。
劇中で安吾と志賀がふたりっきりで会話するシーンは、ずっと武者さんと一緒にいた志賀、ずっと一緒にいたわけじゃなくてひとり残された安吾って対比になってて、でも文アルの世界観の中ではどっちも「親友(ないしは腐れ縁)」みたいな関係になってて。
でも、今回の舞台だと安吾はひとりで。
劇中も無頼派の中で一人だけ登場してる安吾の寂しさが伝わってくるようで、見てて「あー!!! もうなんで安吾ひとりにするかな!!!」ってなってました。
休暇中ですか! そうですか!!! お土産をいっぱい安吾に買ってきてあげてね!!!
まとめ
- 安吾がよかった。
- 無頼派のほかのメンバーがいない時の安吾の姿が見れてよかった。
- 太宰君と織田作は安吾にお土産を買ってくるべき。
太宰君と織田作、早く帰ってくるといいなぁ……。